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CD Essay

好きなアルバムを1枚取り上げて語れるだけ語るブログ

Snarky Puppyが来日してるけど、この人達の『GroundUP Music』ってレーベルが凄いことになってるの知ってる?

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Snarky Puppyの来日公演、楽しかった

今回はブルーノート東京だ。大阪にも寄ってあげてくれ。管理人も観に行った。最高だった。「僕らのホームクラブに帰ってこれて嬉しい」みたいなこと言ってた。嬉しい。ちなみにブルーノート東京はデートで行きたいライブハウスランキング第一位だ(管理人調べ)。気を付けないと店員が可愛すぎたりカッコよすぎたりするけど。でもアーティストの知名度に比べるとかなり小さいクラブだし店員はホスピタリティに溢れてるし本当におすすめ。料理もお酒も美味しい。

さて、今回はSnarky Puppyが主催のレーベル、GroundUP Musicについて紹介しよう。今回はCDについてではなくレーベルについてだ。

 

こういう会社って良いよね

レーベルっていうのはアーティストが直接契約しているCDを出す組織だ。レコード会社の中にある。GroundUP MusicというレーベルはSnarky Puppyのリーダー、Michael Leagueが2012年に立ち上げた。レーベル兼レコード会社だ。本当にこの男はいつ寝てるんだ。スナーキーパピーについては記事を書いてるから読んでくれ。

Snarky Puppy を聴かないという選択肢はない - CD Essay

 

会社には必ず社訓というのがある。会社のことを一言で表した言葉だ。これによって会社が何をどうやって行おうとしているのかが分かる。就活生諸君は受ける会社の社訓くらいは読んでおくと良いぞ、結構会社の色が見えてくる。

GroundUP Musicももちろんある。英語アレルギーの人には申し訳ないが書こう。

GroundUP Music was created to serve as an artistic oasis in the ever-changing world of independent music.

『GroundUP Musicは絶えず変化し続ける独立系音楽の世界で芸術的なオアシスとして提供するために設立された』

artistic oasisだけどうしたって綺麗な日本語にならない。これは管理人の英語力の問題じゃない。日本語でオアシスに変わる単語ってない。

independent music。独立系音楽。日本で言うならメジャーではないという意味だと思っていい。なんならポップスじゃないくらいのイメージが正解だ。海外だと大手レーベルはポップスしかしていない。売れるかどうかが全ての世界だからだ。となると実験的なことだったりポップス以外のことをしようと思うとインディーズに行くしか無い。変な表現だが大手のインディーズレーベルとかもある。

GroundUPが目指しているのはそういういわゆる音楽オタク達が好きなジャンルだ。有名なのももちろん聴くけど、マイナーで良い感じのやつを見つけると嬉しくなってしまうのが音楽オタクの特性である。隠れ家的な居酒屋を見つけると嬉しくなるのと一緒だ。

このモットーには少し続きがあったのでそこも書いておこう。

Our primary goals have always been:

  1. To empower our family of artists with the tools and services they need to succeed at every level in this business
  2. To create and build a home for passionate music fans around the world that celebrates diversity in genre, style and geography.

『我々の第一の目標は常にこうだ:

  1. このビジネスのあらゆるレベルで成功のために必要なツールとサービスによって、アーティストである我々の家族に力を与える
  2. ジャンル、スタイル、地理の多様性を賞賛している世界中の熱狂的な音楽ファンのためのホームを創造して構築する』

英語の試験かよって思った。英語って読むだけなら簡単だけど日本語で文章化するのってめんどくさいな。順番が違うもんな。同時通訳ってすごいわ。

なんとなく分かっただろうか。まとめたらアーティストに権限を与えてジャンルを超えて音楽オタクを喜ばせちゃうよ、ってことだ。アーティストサイドにもメリットがあるし我々は今まで知らなかった音楽に触れる機会になり得るってことだ。これだけ読んだらただの素敵空間だ。最高かよ。

 

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この社訓が嘘ではないらしい

さて、このGroundUP Musicが最近ノリまくっている

アーティストはレーベルに所属すると書いた。つまりスナーキーパピーはGroundUPに所属している。ということはだ。世界のミュージシャンが欲しがるとんでもなく上手いミュージシャンがごろごろ所属しているということだ。既にチートだ。

もちろんバンドの性質上スナーキーパピーには一切の拘束能力がない。ただ、GroundUPでCDを作成する時にこんなにもやりやすい状況はない。こんなミュージシャンが欲しいと思った時に自前で揃う。しかも世界的に見ても上手い。スケジュールも管理しているだろうからスピード感も桁違いだ。スタジオミュージシャンの玉手箱やー。

こんな夢のような状況のレーベルがあると何が起きるか。答えは外部からも人が集まるということだ。

スナーキーパピーとコラボするアルバム『Family Dinner』シリーズがあるが、ここでコラボした人がことごとくGroundUPに移籍している。あのCSN&YことCrosby, Stills, Nash and YoungのDavid Crosbyも最近移籍した。超重鎮だけど気付いたら移籍して新作はGroundUPから出している。

あとBecca Stevens。この人も移籍組だ。『Weightless』で評価され次代の歌姫って言われてる人だが新作はGroundUPから出している。他にも女性ボーカリストLucy Woodwardや変態8弦ギタリストのCharlie Hunterも移籍した。すんなり書いてるけど移籍って凄いことだからな。おかげでどこかのアイドルグループが解散しただろ。

関わった人がことごとく移籍してくる。もうほとんどヤクザだ。怖すぎ。

何が凄いって移籍してから出したアルバムがことごとく良い。演奏してる人が上手くなっているというのもあるけど、にしてもめちゃくちゃ良い。David Crosbyの新譜とかこれ過去最高傑作なんじゃないかと思った。めちゃくちゃいい。クロスビーお爺ちゃんの声が本当に癒やし。あ、これ今度記事にしたいな。

もちろん移籍ではないアーティストも良い。スナーキーパピーのキーボディストのBill LauransCory Henryもいる。スナーキーパピー以外だと多国籍バンドのBanda MagdaFunky Knucklesも良い。良いとしか言ってないけど、ほんとどれもこれも良い。適当に聴いても満足するアーティストが多すぎる。そのうち記事書くから!

GroundUPから出す場合、プロデューサーにマイケル・リーグが名を連ねることが多い。この男の参加が曲を更に良くしているのだろう。現代風のアレンジに加えて豊富なバックグラウンドからそれまで無かったアプローチでアレンジが加わっていることが多い。プロデューサーとしても一流である。なんなんだほんと。規格外過ぎるだろ。そしていつ寝てるんだ。本当に3人いるだろ。

あまりにも調子が良いから今年の2月にGroundUP Music名義でフェスやってた3日間、マイアミビーチで。実質的にはマイケルリーグの友達が勢揃いしてどんちゃんしてただけなのだが、メンバーがメンバーだからめちゃくちゃ楽しそうだった。物凄く行きたかった。ちなみにゲストにEsperanza Spaldingがいた。マイケルリーグの交友関係、恐ろしい。

でも結局は社訓のとおりにしているだけだ。社訓なんて正直あってないようなもの、っていう会社はある。社員を大切にしますって言いながら残業させまくってるなんてよくある。でも、このレーベルは本当に社訓に忠実だ。それだけでも働く企業戦士達は嬉しくなってしまうだろう。

 

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このレーベルはおすすめです

調子のりすぎだろって思うけど、本当に凄い勢いで規模が拡大している。2017年で5年目だけど5年目とは思えない充実っぷりだ。システムが上手く出来すぎててどんどん規模が大きくなっている。有望な人材がどんどん流れ込んでいる。去年とか月一で新作出てた気がする。どうかしてる。

でも基本的に良いから文句はないです。最高です。これからもよろしくお願いします。マイケルリーグが体壊さないか心配ってくらい。たぶんひとり倒れてもまだ2人いるから大丈夫そうだけど。マイケルリーグは3人いないとおかしい。

このレーベルは本当におすすめだ。どれでも良いから適当に聴いてみたら急に良くてびっくりするなんてことがよく起きる。是非探してみて欲しい。

 

GroundUP

GroundUP

 

ちなみに、今回の画像はGroundUPの去年のサンプルだが、現在は無料になるクーポンコードが入手できない。ライブを見に行くとコードがもらえるシステムだった。オフィシャルサイトで$9.99で買うことは可能だ。iTunesにはコンピ版がなかったのでレーベルの名前が付いたアルバムを載せておく。

 
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