管理人流、新しい音楽との出会い方
良い曲ってどうやって探す?
昨今の音楽形態の移り変わりは凄まじい。本屋が続々と閉店し、CDショップの雲行きもいよいよ怪しい。CDをレンタルして借りるというのは完全に時代遅れ感がある。
新作のリリースは基本的にYouTube行われてるしアルバムはSpotifyで全部配信されるなんてことも多い。Apple MusicやGoogle Playなどの有料配信サービスも絶好調だ。
そんな超情報過多の時代にどうやって自分好みの音楽を探し出すか、という話だ。管理人の最近のやりかたを羅列してみたから参考にするなりディスるなり好きにして欲しい。ちなみに、管理人はこうしたことを常に模索中だ。良い案があれば教えて欲しい。
1.音楽ニュースサイト
恐らくズレてるだろう。管理人がもっとも多いパターンは音楽ニュースサイトでなんとなく名前を知っていたり、リリースされた新曲をとりあえず聴いてみるというパターンだ。
なんだかんだ言ってメディアの力って偉大だと思う。誰がどういう風に勧めているか。それを見て「もしかしたらこれは好きかもしれないぞ」と感じてそのままYouTubeで検索するのだ。気に入ったらそのままAmazonに行って購入だ。流れるような一連の動作で貯金残高が減らす日々だ。
ちなみに、『まばゆい光とともに弾けるような音像が~』とかいうやけに壮大な話は嫌いだ。それより必要なのは情報である。『高橋幸宏の呼びかけにより集まった、小山田圭吾らによるバンドのオリジナルアルバムのリリースが決定』とかを求めているのだ。
だから知識がないとこの探し方は向かないだろう。『ドラマーにRichard Spavenが参加している』と書いた所でそのRichard Spavenが誰か分からなかったら意味がない。わりとこれまで知識を蓄えてきた人向けだ。
しかし知識を蓄えてきた人には一番早い方法だ。曲を聞きながら見当も付く。新しい情報がバンバン入ってくるというのはやはり便利だ。
ちなみに、管理人はNME JapanとamassとCDJournal.comが多い。情報だけを配信していて好印象だし、ニュースとしても早い。ちなみにfeedlyで管理している。
2.YouTubeのサジェスト
多くの人がやっているだろう方法だ。便利。ひたすらに便利。YouTubeにひたすら学習させて自分の好みを明らかにしておくことで『あなたへのおすすめ』を漁っていくスタイルだ。
このサジェスト機能がかなり有能でお世話になっている。新作のリリースにめっぽう強い。「あ、そういやあの人新作出すって言ってたわ」ってYouTubeで知ることもある。
これが1番になってない理由としては時間が溶けることだ。なんだかんだ曲を聞きだしたら全部聴いてしまったり、そのわりに調べようと思うほどの曲を見つけるまでに時間がかかったり。常にぼんやりして集中が続かない。惰性で流れていってしまう。新しい曲に出会えるとは思うが効率が悪い気がするのだ。もちろんこの時間を溶かしている感覚も好きなのだが。
誤解しないで欲しいのだがメディアとしては物凄く使ってる。それこそ新作のリリースなんかでよく開く。しかし、アーティストとの最初の接点にはなってないということだ。
3.Spotifyのディスカバー
これも便利。もうひたすら便利。日本でリリースされてからほんとお世話になってる。気になったらとりあえず保存しておいて後で聴くなんてよくやってる。
ただ、こちらも最初の接点ではないことが多い。チャートとかほとんど気にしないし。プレイリストを聴くこともあるけど、そこまで積極的にはしていない。
管理人のSpotifyの使い方は超巨大試聴機だ。リリースされたアルバムをとりあえず検索してみて見つかったらそのまま聴く。気に入ったら流れるように密林へ行くわけだ。
管理人は気になったら買う派だ。なんだかんだ音質厨なので圧縮されたmp3よりロスレスが良いと思ってしまう。だからBandcampで買うことも多々ある。別にハードが欲しいというわけではない。ただロスレスが欲しいという動機だからiTunesなんかはあまり使わない。
4.グラミー賞とかの賞
とりあえずチェックしている。誰が獲ったかはぶっちゃけどうでもよくて、ノミネート段階を見ている。最終的な結果よりそのジャンルで誰が活躍しているのかという知識を蓄えようとすることが多い。チェックしてなかったら聴いてみよってなるし。そのままSpotifyで検索するわけだ。
5.口コミ
口コミは偉大だ。自分の知ってる信頼のおける人が良いって言ったらとりあえず聴く。好みの近い人がいると本当に参考になる。その後に感想を言うのも楽しいし。
欠点は意外とそういうことを発信する人は多くないということ。ちなみにこのブログはそういう人達でどうのこうのと言い合える機会になれば良いなと思って作ったとこはある。Twitterもあるからどんどん絡んでくれ。あれ中の人は結構喜んでるから。
6.雑誌
あまり読まないがJAZZ JAPANだけたまに見る。と言ってもそれも図書館で流し見とかだ。新作のリリース情報をバーっと読んで特集から気になるのをいくつかピックアップするくらいだ。インタビューとかほとんど読まない。曲ができた背景とかあまり興味がない。もしその背景が大事なことだったらリリースする時の宣伝で使われてるだろう。使われてないってことはただの豆知識ってことだ。
7.レンタルショップ
ようやく出てくるがほとんど行かない。品揃えが圧倒的に少ない。新入荷も少ない。正直近所のジャズコーナーは全部聴いたと思う。というか洋楽コーナーのほとんどがもう知識としてインプットされてる気がする。
実は洋楽はなんかの取り決めでリリースからレンタルまで原則1年の期間を空けなければならないことになってる。たまに半年っていうのもあるがそれはレーベルが上手いことやったパターンだ。この制約で話題にしにくいから入荷が少ないわけだ。ということで行かなくなった。ただ邦楽を借りるにはちょうど良いのだろうなとは思うので、たまに行った時に気になってたのを数枚借りるくらいのことはする。
8.CDショップ
正直これもほとんど行かない。視聴をSpotifyでしてAmazonで買っちゃう。あと国内盤ってだいたい高いよね。輸入盤とか国内盤とかほとんど気にしないけど基本的に輸入盤の方が安いから輸入盤を買うことが多い。くだらないライナーノートとかいらない。あとしょうもないボーナストラックもいらない。あれ要はアルバムから落ちたボツ曲だからな。自信作なら普通にアルバムに入ってるはずだろ。
ただ、誰が話題になっているのかは分かりやすい。視覚的に流行りを察知できるというのは素晴らしいなと思う。ああいうのをニュースサイトにして誰か作ってくれないかなと常々思っている。話題になってる順に表示されるサイズが大きくなってるみたいなね。誰か作ってくれ。既にあるなら教えてくれ。
9.その他
って書いてはみたものの思いつかない。Wikipediaに名前が書いてあって知らないから聴いてみたら思ったより良いから聴くとかはあるかも。以外とWikipediaってそういう使い方ができるくらいにはリンクを飛びやすくできてる。
ちなみに、管理人は有料配信サービスは使っていない。まあ正確に言えばAmazonはプライム会員だからプライムミュージックは使えるがほとんど使ってない。所有欲が満たされない感じがたぶんダメなんだと思う。冷静に考えたらAppleやGoogleの有料配信に登録したほうがコストパフォーマンスが良いのだが、まだしてない。これまでの曲のストックが多いからいまさら乗り換えられないというのもある。した方が良いかな、とか言いながらAmazonやBandcampを漁ってしまうダメな人だ。
参考になるだろうか
ちょいちょい聞かれるのだ、どうやって新しいの探しているのかと。ということで書いてみたわけだ。
新しい音楽を探す時に知識というのはどうしたって必要になる。新しい曲探しは普段歩かない場所を歩くようなものだと考えればしっくり来るだろうか。何も知らないとどっちへ行けば良いかも分からなくて動けない。でも通りの名前を知っていれば歩きやすいし、近くの土地の名前に覚えがあればだいぶラクだ。道路標識を見れば迷わないことを知っていたり、スマホでGoogleMapを開いても良い。そうやってふらふらして、良い感じのカフェを見つけたら立ち止まって休んでも良い。
あと新しい音楽ってエネルギーが必要だ。今聴いてる曲が好きかどうかを判定しなきゃならない。そりより歩き慣れた道を往復してる毎日の方が絶対ラクだ。
でも、普段歩かない道を行ってみるのって楽しいじゃん。個人的にはそれに伴う苦労も楽しいんじゃないかなと思う。
みなさんもそうやって新鮮さを味わってもらえたらなと思う。