CD Essay

好きなアルバムを1枚取り上げて語れるだけ語るブログ

日本が大好きなIncognitoが去年出した『In Search Of Better Days』、近年では一番だと思うんだ

イン・サーチ・オブ・ベター・デイズ

 

アシッドジャズの雄、インコグニートの新作

Incognito とは匿名という意味である。ちなみに形容詞や副詞としても使える。ただ、このバンド以外に使われているのは見たことがない。基本的にanonymousが使われる事のほうが多い。

そんな匿名バンドの2年ぶりとなる2016年の新作、『In Search Of Better Days

 の話だ。

 


Incognito - Love Born in Flames (Official video)

 

ブルちゃんって呼んであげよう

インコグニート - Wikipedia

匿名バンドというのは毎回メンバーが違うバンドのことだ。日本にそんな形態のバンドがいないので説明が難しいが。誰かのソロプロジェクトみたいなものだと思ってくれると分かりやすいかも。リーダーが曲を作ってライブに出られる人が集まって曲を演奏する。レコーディングもそんな調子で進む。別の仕事が入ったら別のメンバーに入れ替わる。とは言っても、なんとなく毎回いる固定メンバーのような人だっている。

そのリーダーがブルちゃんこと Jean-Paul 'Bluey' Maunick である。ブルーイという通称だが、日本ではブルちゃんだ。なんでかって物凄い親日家なのだ。めっちゃ来日してる。年に数回っていう単位で来日してる。もはや住んでる。しかもその度に会場をソールドアウトにしてる。すげえ。

バンドの性質として上手い人にしかできないから、ライブのクオリティがとんでもない。全員がとんでもなく上手い。曲分かんなくても楽しくなる。一度行ってみると良いと思う。おすすめ。

 


Incognito (feat Avery*Sunshine) - I See The Light

 

近年の作品では一番の快作

このバンドはとにかく多作。2年に1枚のペースで新作出してる。で、まあだいたい毎回似たような曲が並ぶしそんな新しいこともない。正直なところ毎回一定の高水準を保っているし、ハズレがあったかと言われると悩ましいのだが。

今回は完全に当たりだ。

こんなことを言うとボジョレー・ヌーボーの宣伝文句のようになってしまうのだが。今回は本当に素晴らしい。アシッドジャズの定番を行きつつ、ゲストボーカルを交えた歌モノのバランスがすこぶる良い。グルーブが以前より軽快で明るい。気持ちよくノれる。このハッピーな感じはこれからの春先、晴れた午後の散歩にぴったりだ。

 


Incognito — Bridges Of Fire (Album In Search Of Better Days 2016)

 

あと、ゲストが豪華。同じアシッドジャズ界隈のヒーロー、Jamiroquai のオリジナルベーシスト、Stuart Zender が参加している。あと最近のマジキチドラマーの中でもトップクラスに上手い Richard Spaven がいる。相変わらずどう叩いてるか分からなくて最高だ。あと布袋寅泰も参加してる。ギターインストで。あぁ、いつも通りの布袋だなってなってちょっと安心するのでアルバムのバランスとしては良い感じだ。

近年のインコグニートから1枚選べと言われたら、管理人はこれを推す。

そのくらいには快作だ。次も頼むぜブルちゃん!

 

 

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